No70 食品に関わる主な法律(安全衛生編)
安全な食品を流通させるために、食品の製造には各種法律によってさまざまなルールを守ることが求められます。
今回のその中でも主だったものをいくつか紹介します。
飲食による健康被害の発生を防止するための法律。
最近話題になった、原則としてすべての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理の実施を求める、と定めたのもこの法律です。
HACCPについてはこちら
2001年、日本で初めてBSE(牛海綿状脳症)が確認されたことを受け、食の安全性に対する信頼を取り戻すべく、下記の3点を目的に2003年に公布されました
①食品の安全性の確保に関する基本原則の確立
➁リスク分析に関する基本方針の確立
➂消費者の保護を基本とした新しい行政組織の構築
ちなみに➂で設置された行政組織に「食品安全委員会」があります。サイトは下記から
ホーム | 食品安全委員会 - 食の安全、を科学する (fsc.go.jp)
➂乳及び乳製品の成分規格等に関する省令
牛乳やその他の乳、乳製品などについての成分規格や製造規格・製造基準・容器包装の規格・表示方法などが定められています。
④食品 添加物等の規格基準
食品に使用するものの規格基準が定められています。
この告示には各物質の性状や確認試験の方法などが記載されていますが、細かすぎてわかりにくいので、厚生労働省が別に整理したこちらのサイトの方が、実用的かもしれません。
食品別の規格基準について |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
他にもまだまだ健康食品に関する基準をさだめた「保険機能食品制度」や「食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針(ガイドライン)」、関連法令として「牛肉トレサ法」や「薬事法」なんかもあります。
沢山ありすぎてすべてを網羅するのは難しいです。
遵守すべきは法律ですが、まずは解説本から読んでみるとよいのではないでしょうか?
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