【食品工場】今日の雑学【品質管理】

食品工場の品質管理の皆様に捧げるちょっとした雑学

No72 シェル&チューブ式熱交換器の構造

対象物の菌数を限りなくゼロに近づける「滅菌」

滅菌に関してはこちら↓をご確認ください

kyounozatugaku.hatenablog.com

 

この滅菌のための機械に「シェル&チューブ式熱交換器」、通称S&Tというものがあります。

 

シェル=胴体

チューブ:小さな円管

を組み合わせており、

円筒形の太いシェルの中に、小さくて細いチューブが複数入っている構造です

 

模式図で描くと下のようなイメージになります。

 

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この画像の場合はシェル側に高圧蒸気、チューブ側に製品を流すことで、チューブ側の液体を殺菌しています。

※ホントもっとちゃんとした構造をしているのですが、管理人の画力ではこれが限界でした…

 

処理能力や殺菌の程度にもよりますが、滅菌のレベルまで必要とする場合、機械はかなり大型になります。

滅菌できるものも粘度の低い液体に限定されますが、処理速度は速く、達成可能な滅菌のレベルも安全なものにできる。比較的シンプルな構造ながら優秀な機械です。

 

余談ですが、このシェル&チューブ。

通販サイト「モノタロウ」で買うことができます。

シェルアンドチューブタイプ熱交換器 神威産業 油冷却機器 【通販モノタロウ】 HC-10100P1~ (monotaro.com)

興味のある方は購入を検討されてはいかがでしょうか?