【食品工場】今日の雑学【品質管理】

食品工場の品質管理の皆様に捧げるちょっとした雑学

No.65 牛乳はなぜ紙パック?

あなたの家の冷蔵庫にもあるかもしれない「牛乳」

毎日飲まれている方も多いと思います。

 

もし今冷蔵庫を開けてご確認いただけるのであれば、その牛乳が何にはいっているかご確認ください。

8割方「紙パック」に入っていると思いますが、本日はなぜ牛乳の流通に紙パックを利用するか考えていきたいと思います。

 

 

そもそも牛乳には栄養素が豊富に含まれています。

タンパク質・脂質に加え、カルシウム・リンなどのミネラル、ビタミンB2をはじめとするビタミン類などなど

栄養素が豊富ということは人間にとってメリットあることですが、同時に微生物にとってもメリットがあるということ。

早い話、牛乳は腐りやすいということです。

 

その腐りやすさは牛乳を流通する上で問題で、第二次世界大戦まではごく一部の富裕層のみが口にできるものでした。

牛乳を入れる容器は法律で決められており、第二次世界大戦前後は繰り返し使用可能な瓶に入れられて流通されることがメインでした。

しかし瓶は重量、割れるリスク、遮光性のなさなどのデメリットがありました。

これに代わるものとして1962年ごろから紙パックでの製造・販売が始まります。

紙の両面にポリエチレン樹脂(PE)をラミネートした合成樹脂加工紙を使用した紙パックは、その軽さゆえの資材・物流コスト削減により日本国内に広まりました。

 

紙パックに入れる牛乳は超高温でごく短い時間殺菌するという方法で、風味は殺さす微生物を殺すとう手法がとられています。

ペットボトル飲料も同じ様な手法で殺菌、充填されていますが、そのようなペットボトル飲料の製造が始まるのが1987年。

そして法律が改定されて牛乳をペットボトルに入れて販売できるようになったのが2007年。

この時代になると牛乳を詰める設備として、紙パックを対象としたものがメインとなってしまっているため、設備の更新にお金がかかることや紙パックの資材費が安いなどの理由から、いまだ紙パックが採用されているというのが現状です。

 

牛乳をペットボトルに入れて販売するのは合法です。

日本ではあまりなじみがありませんが、海外ではペットボトル入りの牛乳もスーパーで普通に売ってるとのことです。

 

調べたら日本でも紙でも瓶でもないものに入った牛乳が売ってました↓

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